【 AzureのIoTサービス活用プラットフォームサービス「IoT Core Connect」 | 事例 】

プラットフォームサービス「IoT Core Connect」を導入し、ターボブロワの遠隔監視サービスを刷新。機器のダウンタイムを極小化する仕組みを実現。

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【 要 約 】

 新明和工業株式会社は、航空機、特装車、流体、産機システム、パーキングシステムの5つの分野を中心に、モノづくりからアフターサービスまでグループ一体となって事業を展開している。
 同社では、メンテナンスや設備管理業務における人手不足の解消や予防保全による安定稼働の実現にむけた構想として、『排水処理設備全般を見守るために IoT を使う』を掲げ、IoT を活用した遠隔監視サービスを取り入れていた。そして、同社が提供しているターボブロワ「TurboMAX」でも遠隔監視サービスを取り入れていたが、ターボブロワの設備管理業務は、日常の管理業務や各種帳票作成業務などの負荷が大きいといった課題が挙がっていた。
 上記課題解決のために、既存システムでの追加開発ではコストに見合わないことが分かったため、新たにシステムを導入することを検討した。ターボブロワ遠隔監視サービスは、大量のデータを蓄積する必要があることからクラウドで提供されるサービスを前提とし、自社仕様に合わせたカスタマイズが可能であることも選定において重要なポイントであった。そこで導入することになったのが、IoT Core Connectだった。
 IoT Core Connectを最も評価した点は、コストに見合った柔軟性・拡張性で、Microsoft Azure を基盤とした同サービスはクラウドサービスでありながら、必要な情報を集約するためのダッシュボードや運転状況を把握するためのグラフ表示画面のカスタマイズが可能だった。
 同サービスの画面レイアウトは、ターボブロワに搭載されている実際の操作パネルを模して開発し、違和感なくターボブロワの運転データを確認することが可能となった。点検・保守報告書も画面上からボタンひとつで自社仕様の形に出力できるように改善した。また、機器の異常を知らせる通知メールには原因特定に必要な詳細情報を記載することができるようになったため、保守を行う担当者が現地に駆けつけた際の初動対応が迅速化し、ダウンタイムの極小化が可能となる。これらの実現により今後、確認作業の負荷低減と管理コストの削減に繋がると期待されている。

記事詳細:https://www.softbanktech.co.jp/case/list/shinmaywa/

提供企業(団体) : SBテクノロジー株式会社
利用企業(団体) : 新明和工業株式会社

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